堤イズムの話

Category: ブレストのタネ

昔は、線路を引いたら、都心に大型デパートを、郊外に住宅地を、終点には遊園地を作るのが鉄板ネタであったわけです。
平日の通勤利用と、休日のレジャーでの分散した利用促進を目的としたもので。
例えば昔でいえば東急では「東急デパート」と「二子玉川園遊園地」、京王は「京王百貨店」と「向ヶ丘遊園地」。
現在であっても、東武の「東武デパート」と「東武動物公園」だし、関係なさそうな「よみうりランド」の株主には京王が入っていたりする。

そんな中で、最も戦略的だったと思うのが、西武鉄道グループ。

堤義明氏。西武鉄道グループの元オーナーで、もろもろあった方ではあるので色々な意見があると思いますが、堤氏が考えたという「堤イズム」について興味深いと思い、前の会社にいたときに毎年新しいスケジュール帳になるたびにその十か条を書き写していました。

堤イズム(ちょっと改定)
(1)周到な準備、執念の粘り、果敢な攻撃
(2)奥の院は開帳せず
(3)土地への執着
(4)家長が陣頭に立つ
(5)計算で家を守る
(6)捨てられた石を拾って玉にする
(7)施設でかせぐ、会を作る
(8)宣伝よりもマスコミを操る
(9)人を集めて時を売る
(10)ゾーン開発、トータル発想
そして、これらの10年後を立体思考する

これにもう2つの有名人の言葉を加えて、自分なりの方針としていろいろやってきたんですが、
今でもこれらはビジネスの基本だと思っていたりします。
そういえば、よくよく読み返してみると、これって現在で言えばソフトバンクの孫さんがこういう考え方に近いんじゃないかなぁ??