某アトラクションにて。

Category: 【●ディズニー企画チーム時代の雑記】

夏なので、ちょっと怖い話の思い出を。。

某テーマパークには色々なお化けの噂がありました。実際に聞いた話で・・・・
その中でも、いちばん怖いのは「バーチャルビークル」というアトラクションです。

バーチャルビークルそのものは、別におばけ屋敷でも、お化けをテーマにしたものではなく、小さくなってコンピューターの中に入り、その中を1周しながら巣食っているウィルスを退治してくるというライドだったのですが、アトラクションがある位置が、パークのちょうど鬼門にあたる場所にあったのです。

他のスタッフからは、そこのバックヤードで子供が走っている音がしたとか色々な話を聞いて脅かされていたのですが・・・
ちょうどライドへの乗降作業がひとりになったときのこと。ライドは小さな部屋のようになったいて、外から扉を閉め、外から中が完全に見えないようになっていて、どのライドに乗ったかが分かるようにランプが点灯する仕掛けがあります。

数組のお客様を乗せ終わって、ライドが一周するのを待っていると、10番ライドの扉が開いて帰ってきました。10番にはお客様を乗せていなかったので、「しまった、閉め忘れた!」と思い、しっかりしめなおしました。数分して、また10番ライドが戻ってくると、また扉があいているのです。鍵の故障かと思い、とりあえず扉に「点検中」のチェーンをかけました。

また10番ライドが一周して戻ってくると・・・
お客様が乗っているというランプが点灯しているのです。今の時間は、誰もお客様は乗っていないはず・・・
とりあえず開けてみなければと思い、チェーンをとり、扉を開けるとひんやりした風が私の身体を通り抜けたのです。もちろん、中には誰もいませんでした。
そして、その瞬間私も聞いてしまったのです。バックヤードで走る子供の足音を・・・

「ハハハ・・・ バタバタバタ………」

このアトラクションはリニューアルされ、「ゾンビの棺桶」というホラーライドアトラクションになったんだけど・・・。試乗するのも怖かった。

それにしても、明るいイメージのテーマパークや遊園地。楽しそうであるがゆえに、いろいろな「方」が集まってきてしまうようです・・・・