ジョン・ラセター。
ピクサーの創設者であり、ディズニーのアニメ映画をすべて統括し、、アトラクションやパークを開発するイマジニアのアドバイザーとしても活躍している。映画とパークのディズニーの2大クリエイティブ事業の上に立つプロデューサーであるラセターさんは、ウォルトとともに、私にとっては憧れの存在だ。
そんな彼のインタビュー記事が毎日新聞に昨日掲載されていた。
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元々、ディズニーで腕を磨いて独立。ピクサーでヒットアニメを連発してきた。古巣はこのところ精彩を欠いており、その立て直しを期待されている。
「ディズニーは商売優先が過ぎた。経営者が先頭に立って映画を作り、監督が決まるころにはすべてが出来上がっていた。『やらなきゃいけないこと』リストが用意してあって、毎日、上層部から『あれとこれをしろ』というメモが回ってくるような。でも、ピクサーは映画を良くすることを最優先する。作り手主導だ。作品の質こそ最良のビジネスプランと信じているから」
ディズニーにも、その精神を持ち込んだ。「『ボルト』でディズニーは変わったと思うよ」。伝統的なディズニーアニメと革新的なピクサーアニメが共存することになりそうだ。「主題や絵柄が違う二つの路線になるだろう。ディズニーでは、手描き調の画風を生かした古典的な家族ものやミュージカルを作る。『ボルト』も背景を油絵調にして、わざとぼかしてあるんだよ」
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