プレゼンテーション7つ道具の1つめは「先方情報」。
プレゼンテーションをする時に一番重要なのが、「聴講者が何を望んでいるのか」という情報です。
プレゼンテーションは自分が何を話すかということよりも、聴講者が何を聞きたいのかということを考えなければ成立しません。
言い換えれば、聴講者が聞きたいことを、私の経験や言葉のフィルターを通してお話するのがプレゼンテーションだと考えているわけです。
同じテーマであっても、聞く方が違えば、その方々の課題や興味が違うので、そのまま使いまわしをすることはありません。
例えば、新規事業の建て方が課題だったとしても、個々人の発想力を身につけたい場合と、それを実現する組織力を身につけたい場合があります。
この場合異なるアプローチでお話をしなければ、聞きたいことをお伝えできていないことになってしまいます。
そして、さらに言えば最新情報が必要です。どんなに準備をしていても新しい情報は出てくるものです。
その会社の最新情報、ネタの最新情報、さらに言えば、プレゼンする直前に話がされていること。
それらをもとに、旬な話にするために直前に差し替えることはよくあります。資料の差し替えが時間的に無理だったとしても、落語で言えば枕、アイスブレイク的な時間の中でふれることにしたりしています。私の場合は一番重視する7つ道具がこの「先方情報」なのです。