テレビで、推理作家の山村美沙の物語をしていた。
山村美沙の作品ではなく、本人の生涯の物語だ。
作家として江戸川乱歩賞候補になった「京城の死」という作品のエピソード。
最後のほうがどうしても締め切りに間に合わないと思ったので、
こんなことをしたそうだ。
応募は「当日消印有効」。
そこで、締切日に前・中・後の3部に原稿を分けて郵便局へ。
消印を押してもらったところで「あ、書類を入れ忘れたから、すぐ戻る」と言って
前・中部のみ投函。
そのあと3日かけてじっくり仕上げ、こっそりと郵便局の消印が押印済みの束に原稿をしのばせて送ったたとか。
まさかトリックを自分の生活で使っているなんて…。