くいずです
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あなたの いちばん たいせつなもの なーんだ
ひんと すでになくなっています
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これは、2000年に放映された、TBSのドラマ「QUIZ」の冒頭のシーンで、突然PC宛に届いたメールの文。
突如、「あの最終回ってどんなんだっけ?」という奥様のひとことに最終回のみレンタル。
あらためて見たが、結末の賛否は置いておいて、演出や「オチ」としては秀逸のドラマだと思った。
過去見たドラマの中で、演出家に敬服した作品だ。
最終回の途中まで、犯人が全くわからないのに、最後の謎解きが始まった瞬間に、第1話からの謎がすべて一気に頭の中で晴れていったのには驚き。
振り返ると、第1話の冒頭から犯人が分かるのに、誰も気づけなかったんだ!と驚愕。
全11話で、11話の台本が渡されるまでは出演者にも誰が犯人かを告げずに演技させたというのも新しかったし、2000年当時では最先端な「PCのチャット」「掲示板」「iモードメール」などをドラマの要素として組み込み、なおかつこのドラマのホームページも駆使して、謎解きや意見交換をPCで楽しめるというのも画期的(たぶん初めて)だった。
DVDの特典映像で、番組プロデューサーの座談会というのが入っていて、発想の着眼点が面白かった。
やっぱり企画者っていうのは(自分ふくめ)どこか病んでいて、それを満たすために作品を作るのかもしれない…。