以前テレビ番組で、ポカリスエットの誕生秘話を語っていた。
ポカリスエットは普通の日に普通の状態で飲むとおいしいとは言い難い。だから、取締役の全員が製品化に反対したのだという。
実際に普通に販売しはじめたところ、まずいという評価ばかりだったようだ。
全員反対の中、社長だけは1年目は赤字になってもいいから良さを分かってもらうために配りまくれ、将来必ず売れる!と言っていたという。そして、スポーツをしている人を中心に評価が急上昇し、スポーツの時に飲むのにふさわしい飲み物として新しい市場の先駆者となったのだ。
1年目は売れた本数よりも配った本数のほうが多かったというが、2年目から一気に売れ始め、10年目には1000億円もの売上になったのだそうだ。
ジュースかコーヒーぐらいしかなかった市場に、新たなスポーツドリンクという市場を作りあげ成長させてきたポカリスエット。全員反対を押し切っての信念が共感できる。
この番組でもエピソードとして紹介されていたが、一般の方へのアンケートで高得点をあげたものは商品化しても売れないから商品化しないという長年の調査から導かれている法則のようなものがあるという。
つまり、誰もがいいというものは、どこかにあるか、特徴がなくてインパクトがないから、普通すぎる商品になるということなのだと。
私も反対があると、これはチャンスと思うほうだ。
一般の人が思いつかなかった全く新しいものを作ることが夢を作ることなのであって、一般の方が期待してることを満たすのはただソリューションを提供しているにすぎない。
夢を作るのが我々の仕事である、それが信念だ。