プレゼンテーションを考えるウォーミングアップとして、次の練習をやってみてください。
「ラタトゥイユを、ラタトゥイユというものを見たことも聞いたこともない人に説明してください」
さて、皆さんなら何から話しますか?
「なすを丸く切っていきます…」
「『レミーのおいしいレストラン』っていう映画でネズミがつくってたじゃないですか…」
「赤ワインがよくあいます…」
まず、全く知らない人に説明するには、「そもそも何なのかという全体像」を伝えなければなりません。いきなり色や形などを話しても共通のイメージを持ってもらいにくいですよね。まず頭の中で大枠のデッサンをしてもらうことがその後の理解に繋がるのです。
・・・
大まかなイメージ
「フランスの野菜の煮込み料理です」
↓
構成要素
「材料は、ナスやズッキーニ、ベーコン、トマト缶とコンソメスープです。」
↓
実際の調理方法
「材料を食べやすい大きさに切ってオリーブオイルで炒めます。
そこにトマト缶とコンソメスープを加えて煮込みます。量は食材が浸る程度です。
煮込んで材料が柔らかくなったら、塩コショウで味を整えたらできあがりです」
↓
補足説明、さらに食べたくなるような説明
「このラタトゥイユは南フランスではお袋の味の一つです。映画ではレミーが食材を全て同じ大きさの輪切りにしておしゃれに盛り付けていました。
赤ワインがあいます・・・とか。」
全く聞いたことがない知識を共有するには、このように大まかなイメージをつかんでもらい、その後パーツごとを理解して、再度全体像にもどってくっきりしたイメージを持ってもらうという流れが分かりやすいでしょう。
プレゼンも同じで、この流れによってイメージ整理、確認、そして共感を作っていくのです。