説明はなぜ通じないか。
それは、説明したい側と、聞きたい人の期待にギャップがあるからです。
「プレゼンをする人が話したい話」
説明するときは必然的に「過去を向いた話」をしています。
たとえば、
・データの分析結果(=過去の集計)
・アンケート結果(=過去の集計)
・いままでの顧客動向(=過去の集計)
・いままでの競合の動き(=過去の集計)
・そういうものを努力してまとめた苦労話・・・(=個人的な過去の話)
そしてゴールが「結果の良し悪し」ということが多いわけです。
経験やデータ、情報といった話を考える上では必然的なことで悪いことではありません。
しかし、そんな過去のことを伝えられている
一方で、その話を聞きたい聴講者は未来を向いているということがギャップを生む点です。
「プレゼンを聞く人が、そのあと考えたい話」
さきほどゴールだと表現した「結果の良し悪し」という話がスタートになりながら、もっと先のことを考えながら聞いているのです。
・で、それをどう生かすのか(=将来の方針)
・どうやって次の企画を生み出すか(=将来の方針)
・新しい方針はどうするか(=将来の方針)
・最終決断するための根拠はどうするか(=将来の方針)
・この方針は将来にあっているのか(=将来の方針)
例えば、上に
チームで説明のときに使った資料を写真で掲載しました。
解析コンサルタントが話すことは、データがどう、という話では不十分です。
コンサルタントとは過去のデータを取り出すのが仕事ではありません。
お客様の未来を考えることこそが自分たちの仕事なんだということを忘れてはならないのです。
つまり「方針」にまでつながる話ができてこそのプレゼンテーションなんだと。
図で言えば、通常のプレゼンテーションは左端(語りたいこと)を考えるのが普通です。
しかし、伝わるプレゼンテーションを考えるときは右端から考えることによって、聞きたいと思う話、伝わりやすい話を考えることができるのです。
この「過去」と「未来」をつなぐためにもストーリーが必要なのです。