自我の廃墟

Category: 【●ディズニー企画チーム時代の雑記】

東京都某郵便局付近。
私は、そこにいた。
そこは、廃墟ビルのようなところだった。
「やっと来たわね‥」
不敵に笑う重い声。
ついに、つかまってしまったようだ。

暗い部屋、壁のように囲む4人の黒尽くめの男たち。
もう、逃げられないかもしれない…、この秘密宗教からは。
そして、気づくと目の前には教祖の姿が。
「ふん、やっておしまいなさい」
男たちに捕まり、薬物を…。
もうだめだ…、意識がだんだんとコントロールされていく。
「最初からおとなしくしていればいいものを。」
傍に立っていたその教祖…細き数子が言った。
何時間たったのだろう、意識がはっきりとした時には、むしろスッキリとした気分で、
なぜいままで拒んでいたのだろうと思うほど吹っ切れたものがあった。

しかし、他の人と違って、私は覚えていた、自分が誰なのかを。
その後、小さく残っていた自我を隠しながら修行にはげみ、
史上最短で外出の許可がでたその日に、遠くへと逃亡したのだ。

…あぁ、こわい夢だった。
ほんと、ひさしぶりにこわかった。
でも、なぜ細木数子…?
そしてリアルに記憶できたのも、珍しい。
このまま小説書けそう。