mixiと口裂け女

Category: 【●ディズニー企画チーム時代の雑記】
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昨晩からmixiで、あるURLをクリックするだけでウイルスに感染したり個人情報が漏えいする、という噂が流れた。

「『ぼくはまちちゃん!』というタイトルの日記にコメントすると、自分の日記にも自動的に同じ内容の記事が投稿され、メールや本名などの個人情報が漏えいする。これはワームという名のウイルスで、mixi管理者でも対応できないほどのスピードで繁殖を繰り返している。友人にぜひ伝えてほしい」という内容が書き込まれていったらしい(YahooNewsより)。
しかし、このウイルス情報が「ここは危険ですよ」とURLつきで情報を皆が載せていったがゆえに、反って問題が広まってしまったのだ。

1分間あたり1~2件のブログで、この注意が書き込まれていったということで、それから推測すると総書き込みが1万件ぐらいあったと思われ、これでは運営会社も対応スピードに戸惑ったことだろう。

今年3月にユーザー数が300万人を突破しているmixi。
つまり3%の人がたった半日に伝達されそれを伝えようとしている。読んだ人だけを考えるともっといたことだろう。
「友達の友達」を紹介しているmixiであればなおさらのこと。友達の言う忠告を伝えてあげたいと思うだろうし、悪気はまったくなくともこのようにして噂(デマ)が広まってしまう片棒をかついでしまうことになるのだろう。

今、複雑ネットワークという研究が流行っているらしい。
伝染病の流行やコンピューターウィルスの蔓延、脳のニューロンの構造、はたまた社会の人間関係などはある法則から成り立っていて、それを総称して「複雑ネットワーク」と呼ぶのだそうだ。
それによると、世界中の人に情報を伝達するために必要とする知人関係は…「たったの6人」。
友達の友達の友達の友達の友達の友達で、世界中の人に情報をカバーできちゃうのだそうだ。
ネット社会だとこれが良かれ悪かれそれができやすい社会。
怖くもあり、面白くもあり。

口づたえという噂でいけば、小学生のころ「口裂け女」があった。
岐阜県あたりで広まったという噂があるらしいが、恐怖心というのとリスク共有で広まったのだろう。
実際、赤いレインコートを着てマスクをした女性がふとあらわれて…という話とともに「ポマードポマードポーマーラ」(地域によって違う?)と唱えると逃げていくという回避方法も聞いて、友達に伝えていっていた(というかみんな知ってたから伝える必要もなかった)。
私が行っていた小学校では、その噂が地域中に広まり、さらに近くに実際口裂け女が現れたという話がでてきた。
そこで、先生達の判断で、全校で集団一斉下校をした経験がある。(しかも、その日が生ぬるい風が吹く雨の日で、いかにも「出そうな」日だった記憶がある)
今の小学生は、どうやって都市伝説が伝わるのだろう…。