チームとは・・

Category: 【●ディズニー企画チーム時代の雑記】
DVC00045.jpg

久しぶりのチームアクティビティをしました。
新組織のチームごとに4グループ分け。

リーダーを選出して、リーダーとメンバーがそれぞれ指示が出されて、ホワイトボードを隔てて、お互い見えない位置関係で、離れて集合。

●リーダーへのルール
・10分以内に解答しなさい
・声を出してはいけません
・メンバーは別の指令が出ています
・BASIC+SIMULA=PASCAL を解け。
(例: A+B=CC の場合、A=3,B=8,C=1 とか)

●メンバーへのルール
・リーダーからの指示がなければ動いてはいけません
・「このゲーム以外のこと」だけしか話してはなりません
・4チームに1枚づつヒントを配ります。ただし、本当に使えるヒントは4枚中1枚だけです(メンバーの名前と数字が書かれた紙が後で渡された)

ルールはこれだけ。
さて、このゲームでこのあと何が起きたか・・・

【第1段階】リーダーの苦悩・・
・リーダーは責任感にかられて、一生懸命問題を解こうとしている。
いわゆる覆面算で、がんばれば解けないことはないが、バリバリの受験生でもなければ10分以内で解くのは無理だろう・・
・メンバーは指令に従い、ゲーム以外のことを談笑し続ける。すべらない話とかしようかとか。
・リーダーからは「なんか、あっちは楽しいことしてんな」なんていう雰囲気に。

【第2段階】メンバーからの不信
・何の指示もリーダーから来ない状態が続き、ひたすら立って待つメンバー。そろそろ、何やってんの?という空気が流れる。
・一方、リーダーはホワイトボード(メンバーからは一切見えない)で大学教授が難しい公式に挑戦しているかのごとく数式を書きなぐっている・・が答は見える気配がない・・

【第3段階】発見
・リーダーの中で、ルールにない言葉に気づき「一緒に解いていいか?」という筆談の質問が。もちろんどうぞというと・・・ メンバーを置いてリーダーたちで筆談の相談をはじめる
・メンバーはいまだ何が起きているかわからず15分ぐらいは待たされているだけ

【第4段階】置き去り
・さらにルールには「メンバーのところに行ってはならない」ということがないのに気づき、メンバーのところに走り筆談。
あるリーダーは数式を書く。
あるリーダーは自分のメンバーが持っているヒントだけもらって帰る。
・メンバーはやっと何が起きているか一部がわかったが、リーダーが必要だと思う情報だけもってかえってメンバーたちは結局置き去りに。

【第5段階】ルール変更
・メンバー側のルールを変更。ゲームのことを話してもよいことに。
4チームのメンバーたちが集まって、さっきリーダーが置いていった数式や、互いに持っているヒントを見せ合って、ある法則に気づき、歓声がわきおこる。

そう、このゲームは「リーダーに出された問題」をメンバーに見せに行って、「メンバー側のルール情報」と「メンバーのヒント」とをつきあわせれば数分で解けるようにできているのだ。
この全部の情報を得たメンバーは、これが解けるようになった。
逆に、このうち1つでも欠けていると解答は導き出せない。つまり、自分たちの都合で「ヒント」だけを持ち帰ったリーダーたちは結局解答することはできないのだ。

【第6段階】リーダーとメンバーが分裂?!
・メンバー側で何か発見したことがわかり、リーダーがメンバー側に走る・・しかし、メンバーは情報を隠したり、リーダーは必要なヒント用紙を無言で持ち去っていく・・ 
そう、いつのまにか、4グループ対抗だったのが、リーダーVSメンバーという構図になっていた・・・

・お互いスピード競争となり、そうこうするうちに、同じぐらいでリーダー側、メンバー側それぞれ問題を解けて終了!

終わって「勝ったチームはどこ?」と聞くとえ~っと・・・という感じに。

いやぁ、これほどの結果がうまれるとは思わなかったけど、演習としてはとても面白い結果でした。

今日のゲームで起きたこととは。
=リーダーはその責任感から、どうにか問題を解決しようと努力するが、それはメンバーには伝わらない。
=自分が必要な情報だけをもらっても解決しない。対話すれば解決したのに。
さて、仕事でもこんなことがよくおきているはずで・・・