ゲストとアイデアの位置関係を見るときに、3つのことをチェックしましょう。
例えば、山奥でレストランを開くことを想像してみてください。
お店を作っても次の3つのことが揃っていないとお客様は来ていただけません。
・ゲストが好みそうとあったメニューがあること(嗜好性の距離)
・お店があるという情報が伝わること。(情報への距離)
・お店への道があること。(商品への距離)
どんなに世界で一番美味しい料理を作っていたとしても、知ってもらう切っ掛けや、来ていただくすべがないと一人も来店はないでしょう。
これはディズニーでも同じこと。ディズニーランドって何もしなくても人が来るんでしょ、ディズニーって何でも商品が売れるんでしょ、と聞かれることがありますが、決してそんなことはありません。いかに情報を知っていただくか、どのように商品を提供するのが最高のゲスト体験となるのかを日々考え続けているのです。
アイデアもレストランとまったく同じで、3つの「距離」を考慮していないと、ゲストに手に取っていただける機会はできないのです。
私はこれを「アイデアとゲストとはVIPの近さであるべき」と考えています。
1)Value:ゲストと価値観が近いこと
2)Information:ゲストに情報が近いこと
3)Pathway:ゲストと商品・サービスへの経路が近いこと